大魔王とおいら〜依存症ですがなにか?〜

45歳 ギャンブル依存、風俗依存、多重債務からの脱却を誓いその軌跡や思いを綴る

おいらと風俗とパチンコ②

振り返り、今暫くお付き合いを。

 

 

風俗とパチンコと借金。

魔のトライアングルが容赦なく襲いかかる。

 

それと時を同じくしておいらの心境に変化がもたらされる。

 

「風俗飽きた。。。」

 

これまで散々ハマってきた風俗がどんな嬢を呼んでも全く楽しくない。相手が誰であれやることは一緒。「高いオ◯ニー」としか思えなくなってしまった。「オキニ探し」にも疲れ果てた。それでも、これまでずっと携わってきた風俗。自分のそんな感情が信じられなかった。そこには「男」としての欲を失ったか?という不安があった。

 

ちょうどその頃、仕事で博多に出張した。博多といえば中洲でしょ!ってなわけで意気揚々と繰り出した。日本屈指の歓楽街。その中でもおいらが足を踏み入れたのは「ソープ街」。事前にリサーチしていた店にいざ、突撃!

そこはまるで天国、別世界!。。。とはいかなかった。地元の風俗と何ら変わらない。寧ろ客の殆どが出張や旅行の一見さんばかりだからか、サービスの質も上の質も全く良くない。

肩透かしを食らったおいらは、酒でも飲んで帰るか?と、一軒のスナックに足を踏み入れた。カウンターに案内されると直ぐに隣に女の子が着いた。カウンターの向こうではママが店全体を見渡しながら接客してくれた。女性の発する博多弁がなんとも心地よい。あまりの居心地の良さに閉店近くまで長居した。

なんとも言えない満足感の中、ホテルまでの道を闊歩する。

「エロいことは一切ないけど、スナック最高!」

スナックだから当然、「エロ」はない。あるのは女性との楽しい会話と酒だけ。それでも大満足だった。さらに考える。そして一つの答えにたどり着く。

 

「おいら、人とコミュニケーションが取りたかったんだ!」

 

デリヘルが主流の今の風俗業界。接客については店の目が届きにくい。かつ、今はバイト感覚で働く嬢も多い。どうしても接客の質は落ちてしまう。考えてみればここまでの「オキニ」は個人のスキルとしてコミュニケーション能力が高かった。

 

博多から帰ったおいらは、そのことを確かめたくてまた、嬢を呼ぶ。来たのは会話の波長の合わない嬢。やっぱりそうだ。じゃ、この嬢は?

やっぱり!じゃ、次は?。。。確認作業を繰り返し、確信を得るも、風俗がやめられない。そしてパチンコも。。。

 

とうとう、銀行のカードローン枠も使い切ってしまい、おいらは三社目の申込。今回は消費者金融。銀行カードローンだと思って申込んだら銀行「系」カードローンだったというのが実のところ。この借入は風俗やパチンコには使わず、生活費の足しにと思っての申込でした。

審査結果待ちの間に、申し込んだ会社を色々調べると、おいらが民事再生時に借入していた会社の系列であることが解り、こりゃダメか?と思っていましたが、無事に審査通過。

「この枠は大事に使わなきゃ。いやっ!できれば使わないようにしよう」

そう心に誓ったのもつかの間、また良からぬ考えが頭をよぎります。

「最後に一回。一回だけ風俗に行こう。卒業式だ」

いつものことながら、自分を正当化する言い訳を考えるのは本当に天才的だ。

 

そんなおいらに神様はまたしてもいたずらを仕掛ける。おいらが卒業式に選んだのは人妻店。30大半ばの女性をセレクトした。

 

やって来た女性は高身長のキリッとした顔立ちの美人さん。

ルックス合格。

しばし会話を楽しむ。明るくサバサバとした性格で直ぐに意気投合した。

性格合格。

そして勿論、風俗ですからあちらの方の相性も大事です。

ちゃ、ちゃんとエロい!合格!

 

卒業式にしてスペックの高い女性に遭遇。お陰様で、卒業は諦め、留年決定。

約半年、通いつめました。どハマりです。

その間、相変わらず、何人か他の女性も呼んではみましたが、彼女には遠く及びません。

 

そして今年の一月。

姫初めは当然オキニの彼女。ロングタイムで楽しみました。そして、別れ際、彼女が切り出した言葉は「引退」でした。

その言葉を聞いた瞬間、寂しさとともに急に自分の現実が見えてきた、

「うわっ!おいら、またやっちまった!」

一気に後悔の念に苛まれる。

その日から数日、借金を返してやろうとパチンコ屋に通いつめた。勝ち負けを繰り返すも、一向に返済には回らない。そしてまた目が醒める。

 

「こんなことしても、借金なんて返せないや。。。」

 

押し寄せる失望感。。。

 

「もう全部、終わりにしよう。。。」

 

おいらは残された借入可能額¥30,000-を引き出しながらそう決意した。。。